働き盛りの30代が孤独死してしまう原因とは?対策方法も確認お役立ちコラム

孤独死と言えば、身寄りのない高齢者に起こるイメージが強いかもしれません。しかし、働き盛りの30代でも発生しています。
30代は仕事や人間関係でストレスを抱えやすく、セルフネグレクトに陥ったり、病気を患って孤独死してしまう方が多い世代だと言われています。
今回は30代の孤独死の原因について、そして孤独死を防止する方法について解説いたします。

 

30代の孤独死はなぜ起こる?

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30代の方は判断能力がはっきりしており、認知症の発症はほぼありません。
体も自由に動く人がほとんどのため、いざというときには病院にも自力で向かえます。
なのに、なぜ働き盛りの30代の孤独死が発生してしまうのでしょうか。

 

人間関係の希薄化

インターネットやSNSの普及により、外に出なくても交流関係を作れるようになりました。さらに生涯を通して未婚の方が増え、一人暮らしの世帯が増加しています。
一人暮らしの方が急病を発症した場合、第三者に助けを求められず、結果として孤独死に至ってしまうケースが増え続けています。

 

長時間労働によるストレス

長時間労働のストレスやプレッシャーによって脳や心臓に負荷が掛かり、疾患を発病して孤独死してしまうケースです。体だけでなく、精神的な疲労が溜まってうつ病を発症し、自殺をしてしまう場合もあります。
健康被害のリスクが高まる「過労死ライン」の目安となる時間は月100時間以上、あるいは2~6ヶ月平均で80時間だと言われています。

参考サイト:【「しごとより、いのち。過労死等を防止するための対策BOOK」厚生労働省】

 

人間関係、人生の変化

結婚や職場での昇進など、30代は様々なライフイベントが発生する年代です。
周りの人のステータスが変化し、周囲との価値観の違いを感じてしまうケースも少なくありません。そのため人間関係が窮屈になってしまい、引きこもりがちになってしまう人がいるようです。
また、現実と理想の違いから、精神面にストレスが掛かりうつ病を発症する人もいます。

うつ病になると自分自身の健康管理や身だしなみに無頓着になり、病気を発症しても病院へ行かず、十分な栄養も採らないまま孤独死する場合があります。

 

上記の原因から、孤独死は「無気力」「急病の発症」「孤独感」によって発生するとわかります。
次はこの3つの原因についてさらに詳しく解説いたします。

 

セルフネグレクトによる孤独死

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セルフネグレクトとは自分自身の健康や衛生に関して無頓着、無関心になってしまう状態を意味します。
セルフネグレクトは高齢者の認知症が原因になる場合もありますが、年齢を問わず陥る可能性があると言われています。

令和2年の浦安市の調査を例にすると、浦安市でセルフネグレクトが疑われる若年層の市民213人のうち、57.3%が男性であったと報告されています。

働き盛りの30代も、仕事によるストレスや気持ちが落ち込むような経験により、セルフネグレクトに陥る可能性があります。
特に男性は責任がある仕事を任される機会が多く、過酷な労働環境を強いられる場合があるため、セルフネグレクトに陥る人が増加しています。

高齢者はデイケアサービスや地域の見守り活動など、行政によって孤独死を防止する対策が行われています。
しかし、30代の若い世代は行政の孤独死防止サービスには対象外である場合がほとんどです。
そのため、誰かにセルフネグレクト状態と発見してもらいづらく、孤独死を起こしてしまう場合があります。

参考サイト:「浦安市 セルフ・ネグレクト対策に関する調査分析」

 

急病による孤独死

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20代のうちは健康診断で異常なしと言われていたのに、30代になってから急に健康診断で「要注意」の結果が出た経験はありませんか?

30代になると体の基礎代謝が落ち、健康診断でメタボリックシンドロームや高血圧症と診断される方が増加します。
メタボリックシンドロームや高血圧は脂質中心の食生活、塩分の取りすぎ、飲みすぎ、喫煙などが原因だと言われています。
20代のころと同様の食生活を続けているうちに、体に異常が起こってしまうのです。
メタボリックシンドロームや高血圧症を放置していると、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まります。
生活習慣病による合併症で、ある日突然命を落としてしまう30代は少なくありません。

がんなどの病気は症状を自覚しにくく、ご自身が気付かないまま、放置してしまうケースもあります。
一人暮らしをしている人は、家族や友人に健康について相談する機会がありません。
いつのまにか病気が進行し、症状を自覚したころには手遅れになっていたという状況も少なくありません。

また、転倒などの不慮の事故により頭をうち、誰にも助けを求められず失血死に至ったケースもあります。

 

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自殺による孤独死

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令和5年に警察庁が発表した「令和4年中における自殺の状況」によると、30〜39歳の自殺の動機のうち、「健康問題」が1,150人「経済・生活問題」が673人と発表されました。
そして、どちらも男性の自殺者数が女性の自殺者数を上回っています。

参考サイト:【「令和4年中における自殺の状況」厚生労働省自殺対策推進室 警察庁生活安全局生活安全企画課】

 

この資料では、健康問題とは「うつ病」「体の病気」などと説明されています。
さらに社会経済システムおよび生産性に関する調査研究を行っている日本生産性本部の調査によると、2021年に心の病があると回答した人数が一番多い世代は30代と発表されています。

参考サイト:【「第11回「メンタルヘルスの取り組み」に関する企業アンケート調査結果概要 」公益財団法人 日本生産性本部】

 

仕事や人間関係、結婚、育児、経済問題など、様々な悩みがストレスとなり、心の病を抱えてしまう人が多いようです。
心の健康を保つために、日頃からストレス解消法を身に付けたり、気軽に相談できる話し相手を探すのが大切だと言えます。

また、がんなどの完治が難しい病気を発症した場合、家族に迷惑を掛けたくないからと自殺を選択してしまう方がいるようです。

 

30代で孤独死しないためにやるべきことは?

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30代で孤独死しないためには、今までの生活習慣の見直しが重要になります。
また、いざというときに助けを呼べるような関係を作るため、社会的な交流を取り入れるのもおすすめです。

 

定期的な健康診断を受ける

定期的な健康診断や医師の診察を受けましょう。
会社に所属している人は毎年健康診断の受診の案内がありますが、フリーランスの方はご自身で健康診断を受けなければいけません。
診断後にもし「要注意」の結果が出た場合は健康的な食事や運動を心掛け、生活習慣を見直しましょう。

 

近況を話す機会を定期的に作る

インターネット上だけでなく、緊急時に自宅に来てもらえる家族や友人と近況を話しあう機会を作りましょう。
お互いに規則正しい生活や、健康的な食生活をするように声を掛けあえます。
さらに会話によって寂しさやストレスも解消できます。
筆者も定期的に友人と電話で近況を話し合っているのですが、悩みなども気軽に相談できるため、大変心の支えになる時間だと感じています。
皆様もしばらく連絡をとっていない相手がいれば、この機会に声を掛けてみてはいかがでしょうか。

 

ストレスを解消する時間をつくる

仕事や子育てが忙しくなり、十分な睡眠時間が確保しにくいかもしれません。
リラックスをしたり、十分な睡眠がとれない生活は急病を招きます。
余暇の時間を少しでも多くとれるようにシフトを調整したり、パートナーや周囲の方と協力して仕事や子育てから離れる時間を作りましょう。

 

まとめ

孤独死は30〜39歳の働き盛りの年代でも発生しています。
地域とのつながりが乏しいひとり暮らしの若者が孤独死すると発見が遅れてしまいます。
孤独死する原因として病気の発症のほかに、うつ病によるセルフネグレクトや自殺も考えられます。
孤独死を防ぐためにはご自身にあったストレス解消法を見つけたり、適度な運動や生活習慣を見直して急病を発症するリスクを下げるようにしましょう。

 

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 M・Y
祖母の遺品整理で大量の家財整理に手を焼いた経験からプログレスで不用品の処分や遺品整理、ゴミ屋敷問題について調査、執筆を開始。
情報過多な現代で本当に知りたいこと、知らせたいことは何かを徹底して追究し、特殊清掃の悩みを記事で解決に導く、プログレスきっての知性派。

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