特殊清掃にかかる時間はどれくらい?費用相場もあわせてご紹介お役立ちコラム

特殊清掃の作業内容は消毒・除菌、汚損物の撤去、害虫駆除、消臭作業など多岐に渡ります。
そのため、通常の清掃や不用品回収、遺品整理と比べて時間もかかりますし、費用も高額になります。
だからといって、費用を抑えるために自分で行うのはおすすめできません。
特殊清掃が必要な現場は、一般的な洗剤や消臭剤では除去できない汚れや悪臭が発生してることも多く、何も対策せずに入室すると感染症や怪我の恐れもあるからです。
安全面はもちろん、早期解決、費用対効果から考えても、信頼できる特殊清掃業者に依頼しましょう。
このコラムでは特殊清掃にかかる時間と費用相場について解説し、業者選びのポイントもご紹介しますので、ぜひご参考くださいませ。

特殊清掃とは

写真

長期間に渡るゴミ屋敷、発見が遅れた孤独死の現場、感染症クラスター発生現場、動物の多頭飼育崩壊の現場など、人が住めないほどに汚損や悪臭が酷い状態の場所を原状回復させるのが特殊清掃という技術です。

体液や血液、生ゴミの汁などが染み込み腐敗すると強烈な悪臭が発生するばかりか、害虫も寄ってきて繁殖します。
現場によっては感染症リスクも高いため、入室するのも危険です。
作業内容は多岐に渡り、消毒・除菌、汚損物の撤去、害虫駆除、消臭、清掃、場合によっては内装リフォームや解体工事なども行います。
そのため技術者には、幅広い知識と高い技術力、状況にあわせた対応力と、凄惨な現場を前にしても折れない強靭な精神力が求められます。

 

特殊清掃にかかる時間はどれくらい?

写真

間取りや作業量によって特殊清掃にかかる時間は変わります。
作業範囲が広ければ広いほど、汚損度が激しければ激しいほど原状回復には時間がかかります。

作業時間と消臭時間

消毒・除菌、汚損物の撤去などの作業自体は数時間で終わっても、消臭にはその何倍もの時間がかかります。
臭いの種類にあわせて適した薬剤を使用する必要があり、また脱臭機を使用した方法でも臭いを分解するのに時間を要します。
そのため、消臭作業を数回に分けて行うことも多く、完全に消臭できるまで1週間以上かかるケースもあります。

作業例

・1LDK 孤独死、死後5日間経過
作業時間:3時間  消臭時間:7時間

・4LDK 孤独死、死後2週間経過
作業時間:6時間  消臭時間:48時間

汚損が拡がれば作業量が多くなってしまうため、できるだけ早く対処することも作業時間短縮のためには重要です。

 

特殊清掃の費用相場は?

写真

特殊清掃業者のホームページを確認すると、間取りからおおよその費用を記載しているところもあれば、技術内容別に料金を記載しているところもあります。

間取りの費用相場

1DK:60,000~160,000円
1LDK:80,000~240,000円
2LDK:130,000~350,000円

*現場状況によって作業内容や所要時間が異なるので記載料金には幅がある
*上記料金よりも高額になるケースもある

技術内容別費用相場

汚損物の撤去:54,000円~
害虫駆除:13,000円~
消臭・消毒:32,000円~

*現場状況によって作業範囲や所要時間が異なるため金額は変動する

少額短期保険会社の家財保険(孤独死特約付き)に加入している被保険者を対象に行われた調査によると、原状回復の平均費用は381,111円だそうです。

*参考サイト
第7回孤独死現状レポート(日本少額短期保険協会 孤独死対策委員会:2022年)

 

プログレスは全国の
エリアで展開中!

現状対応できない地域も一部ございます。
詳しくはお問い合わせください。

特殊清掃費用が変動しやすい理由

写真

特殊清掃の費用は間取りや広さだけでなく、場所や汚損度、オプションの有無などによって決まるため、現場ごとに変動しやすいのです。

変動する内容

・間取り
部屋数が多いほど清掃範囲が広がるので作業人数を増やさなければならず人件費が高くなります。
一般的に1DK、1LDKでは2~4名程、2LDKで3~6名程の作業スタッフが必要です。

・場所
エレベーターのないマンションの高層階、車が入り込めない密集市街地など、荷物の搬出や作業を進めるのに手間取ってしまう状況では、作業日程が延びるため費用も高くなります。

・汚損度
汚損が激しいほど、作業内容や作業量が増えるため高額になります。
例えば室温が高いと腐敗の進行が早く、汚損が拡がりやすいため、夏場の方が費用が高くなる傾向にあります。
原状回復のために、床板や壁を張り替える、トイレやお風呂を取り換えるなどのリフォーム施工が必要になると、その分費用が加算されます。

・オプション
特殊清掃業者によっては遺品整理サービスや空き家の売却、不動産運営・管理、解体工事などを行ってくれるところもあります。
当然オプションメニューには追加料金が掛かります。
しかし、期日までに退去しなければいけない場合や空き家をできるだけ早く売却したい時、新しい入居者を見付けたい時には、複数の業者に依頼する手間も省けて便利です。

依頼前には必ず見積もり依頼を

例え同じ間取りでも汚損度や荷物量などは現場ごとに異なるため、業者へ訪問見積もりを依頼し、実際の現場を見て算出してもらわなければ正確な費用はわかりません。
汚損度が激しければ、相場を大きく上回る金額を請求されることもあるため、相場はあくまでも目安だと思っておきましょう。

 

業者選びのポイント3つ

写真

特殊清掃には、幅広い知識と高い技術力、状況にあわせた対応力と強靭な精神力が求められます。
技術力が伴わない業者に頼んでしまった場合、汚れや臭いを落としきれなかったり、数日で害虫が湧いてしまうなど様々な問題が起こります。
中には悪徳業者も紛れており、法外な高額請求をしたり、回収した汚損物が適切に処理されず不法投棄されるといった被害に遭う恐れもあります。
そのため業者選びは慎重に進めることが大切です。
業者選びのポイントを3つご紹介しますので、以下を参考に信頼できる業者を見付けましょう。

実績

技術力の高さは経験値によるところも大きいため、業者の運営年数や実績を調べるのがおすすめです。
一番古い口コミは何年前のものか、ホームページの開設時期はいつか、年間の施工件数はどれくらいか、などを調べると業者の経験値が計れます。
また、見積もり予約や作業当日までの段取りがスムーズかどうかも見極めるポイントになります。

資格の有無

特殊清掃の現場では様々な専門的知識・技術が必要とされます。
業務を行ううえで必須のものもありますので、依頼する前に業者が取得しているかを確認しましょう。

・廃棄物収集運搬業許可
不用品や汚損物の回収をするためには必要です。
特殊清掃業者が持っていない場合でも、持っている業者と提携していれば問題ありません。
持っている、または持っている業者と提携しているかを確認しましょう。

・事件現場特殊清掃士
一般社団法人事件現場特殊清掃センターが認定している民間資格で、特殊清掃の実務を行うにあたって必要な専門知識や技術、作業を安全に行うための方法、現場での心構えなどを学ぶことで取得できます。
国家資格ではないため、持っていなくても特殊清掃はできますが、現場はかなり過酷なうえに正しく対処しなければ「汚れが落ちない」「臭い戻りする」「感染被害が拡がる」など様々な問題が発生する可能性があるため、持っていることで信頼に足るレベルだと証明できる資格だといえます。

・遺品整理士
一般財団法人遺品整理士認定協会が認定している民間資格です。
遺品の取り扱いや供養に対する認識を深め、正しい知識で遺族をサポートし、整理作業を円滑に行うための技術を学ぶことで取得できます。
国家資格ではないため、持っていなくても遺品整理作業はできますが、持っていることで遺族は安心して任せることができるでしょう。

見積もりの正確さ

初期見積もりが安すぎる業者は注意が必要です。
緊急性が高いことに付け込み、安価な見積もりで安心させて契約を急がせ、支払いの際に法外な追加請求を行う、といった悪質な業者も存在します。
どんなに急いでいても必ず複数社で相見積もりを取り、作業内容に漏れはないか、提示された費用は適正かを確認しましょう。

 

まとめ

高額になりがちな特殊清掃の費用をできるだけ抑えて、作業にかかる時間を短くするには、汚損が拡大する前になるべく早い段階で業者へ依頼することが大切です。
とはいえ悪徳業者の被害に遭ったり、未熟な業者による施工トラブルに遭わないためにも、業者選びだけは慎重に行い、少なくとも3社以上で相見積もりを取って比較検討してほしいと筆者は思います。

特殊清掃業者に依頼すべきか、遺品整理業者に依頼すべきか、対応に迷っている方はこちらのコラムをぜひご一読ください。

*関連コラム
特殊清掃と遺品整理の違いって何?特殊清掃が必要なのはどんな時?

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 S・A
遺品整理の経験から不用品を整理する重要性を実感し、プログレスに入社。
「知識のない人にもわかりやすく伝える」を信条に、特殊清掃をはじめとするプログレス各種サイトのコラムの執筆を担当。
編集部きっての女傑ライター。

ご相談・お見積無料そのお悩み、プログレスに
ご相談ください!

特殊清掃プログレスは
全国対応

24時間365日 即日対応可能 日時指定も
もちろんOK

現状対応できない地域も一部ございます。
詳しくはお問い合わせください。

弊社は登録済事業者です
業界最安値保証-明朗会計-お見積もりは無料でこちらをクリック