特殊清掃の必要な現場は危険だらけ?注意点を紹介しますお役立ちコラム

特殊清掃では、ハウスクリーニングなどでは落とせないほどの汚れを取り扱います。それほどまでの汚れは清掃の際の注意点が数多く存在し、もし間違った対応をしてしまうと、取り返しのつかないことを引き起こす可能性を秘めています。

今回はそんな特殊清掃の必要な現場での注意点を紹介します。

特殊清掃の必要な現場とは

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特殊清掃の必要な現場とはどのようなものなのでしょうか。

 

孤独死(孤立死)の現場

孤独死(孤立死)が起きると、遺体が放置され腐敗が起こります。季節や地域によって腐敗のスピードは異なるのですが、2~3日で腐敗は始まるといわれています。この腐敗は死臭の発生だけでなく、害虫の発生や細菌の繁殖なども引き起こします。また腐敗の長期間の放置は、遺体から体液や血液などが漏れ、壁や床に染み込みます。染み込みは死臭が残る大きな原因の一つです。

 

ゴミ屋敷

害虫や害獣の巣になってしまっているゴミ屋敷、臭いが部屋全体に染み込んでいるゴミ屋敷は特殊清掃が必要です。また、ゴミの湿気によって部屋にカビが生えている場合も特殊な作業が要求されます。

 

犬屋敷、猫屋敷

ペットを家の中で放し飼いにしている家もハウスクリーニングなどでは対処が困難です。犬猫などのペットが家の壁や床に排泄しているため、部屋の衛生状況が悪いことは言わずもがな、カビや悪臭なども発生しています。また、動物の尿は縄張りなどのために、フェロモンが含まれているため、除去には特殊な対処が必要です。

 

以上が基本的な特殊清掃の必要な現場です。

特殊清掃の必要な現場での注意点

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では次に、これらの現場での注意点を紹介します。

 

むやみに立ち入らない

ゴミ屋敷や犬、猫屋敷であれば外から中の状況をなんとなく察せますが、孤独死(孤立死)が疑われる現場は、亡くなり方はさまざまであるため、中の様子はうかがい知れません。非常にショッキングな状況となっている可能性もあります。そのため、孤独死(孤立死)が疑われる部屋はむやみに入室しないことが賢明です。孤独死(孤立死)を起こしたそのショッキングな状況から、精神的な病気を引き起こし、自分自身が苦しむことになってしまうかもしれません。

 

対策しないで立ち入る

特殊清掃の必要な現場はどの現場でも細菌などが繁殖し、非常に不衛生です。マスクや軍手、防護服などで対策をしないで入室すると、病気にかかる可能性があります。また、死臭やゴミの臭い、カビの臭いなどは一般的に嗅ぐ嫌な臭いのレベルをはるかにこえているものであり、トラウマとなってしまうこともあります。現場に入るときは事前対策を万全にする必要があります。

 

部屋を開放させない

部屋が閉じられている場合、臭いはその中にこもっています。その臭いを扉や窓を開けて開放すると、外へ逃げ出してしまいます。また、害虫などが発生している場合は、おびただしい数の害虫が解き放たれることになり、近隣住民の生活に大きな悪影響を及ぼします。入る際はすぐに扉を閉め、窓は絶対に開けないようにしましょう。

 

退室後は服など処分

特殊清掃の必要な現場は短い滞在でも、臭いや細菌などが服に付着します。防護服の対策をしないで入室した場合は、服などはすぐに処分しましょう。

 

特殊清掃の必要な現場ではこのような注意点が存在し、注意点を守らなかった、守れなかった場合、感染症などのリスクや近隣住民への被害を引き起こすことがあります。

自力では清掃するのは困難

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では、このような現場を自力で清掃することはできるのでしょうか。

先に結論を言ってしまうと非常に難しいと言えます。

 

その理由として、先ほどの注意点にあるように、特殊清掃の必要な現場は対策しないで入ると感染症の危険があることと、部屋を開放させずに脱臭、害虫駆除をする必要があることが挙げられます。ちなみに、部屋を開放せず脱臭するには、臭いそのものを分解する必要があるため、特殊な装置と技術が必要になります。

また、孤独死(孤立死)の現場や犬、猫屋敷では体液や血液、糞尿などが壁や床に染み込んでいる場合があります。これらの染み込みが見られる場合は、部屋を元通りかつきれいにしても、染み込んだ部分から死臭や悪臭が立ち込めてしまうため、部屋の解体工事が必要です。

つまり、特殊清掃の必要な現場を自力で回復させるのは困難であり、特殊清掃業者に依頼するのが一番良い方法と言えるでしょう。

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依頼方法と依頼の際の注意点

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特殊清掃業者への依頼の重要さが分かっても、依頼方法と依頼の際の注意点を知らなければ、良い清掃とはなりません。

この章では、そんな特殊清掃業者の依頼方法と依頼の際の注意点を紹介します。

 

依頼方法

特殊清掃業者をネット等で調べます。調べる際の注意点は、業者が自分の地域に対応しているかどうかを確認することです。

その後、問い合わせをして、見積もり、契約、作業といった流れで進めます。流れは一般的な業者と同じですが、孤独死(孤立死)の場合は、死亡届や警察の検視などの手続きも含まれますので、手続きの日と見積もりの日が被らないようにしましょう。

 

依頼の際の注意点

依頼の際の注意点はどの状況であっても、特殊清掃だけで終わることはほぼないということです。どういうことかというと、孤独死(孤立死)の場合であれば、誰かが亡くなっていることから遺品整理が必要です。また、ゴミ屋敷では不用品回収や不用品買取、猫、犬屋敷では、清掃後のリフォームなどが必要になってきます。

つまり、依頼の際は特殊清掃以外にどのような付属作業が必要かを確認し、その作業も任せられる業者を選ぶことが重要です。

 

また、経験の豊富な業者がどれだけ入念に進めても、臭いの原因をすべて除去するのは困難です。そういった状況のカバーができるようアフターサポートを承っている業者も存在します。依頼の際はアフターサポートもあるか確認するようにしましょう。

悪徳業者にも注意

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最後に業者を選ぶ際の一番の注意点、悪徳業者の回避方法を紹介します。

 

特殊清掃業者は国や自治体が運営しているものではなく、大半が民間によって運営されています。つまり、金額の設定などは自由です。そういった理由から、特殊清掃の必要な現場の緊急性を逆手に取り、高額請求などをする悪徳業者が存在します。このような悪徳業者に依頼してしまうと、高額請求や作業が適切に行われない、貴重品の盗難、回収品の不法投棄などが発生してしまいます。

つまり、業者依頼の際は悪徳業者への注意点も正確に把握しておく必要があります。

 

対応、受け答え

高額請求などを行う悪徳業者は依頼時から詐欺を働くつもりでいるため、対応などがあいまいです。見積書が大まかに書かれている、作業内容への受け答えがちぐはぐであるといった特徴が挙げられます。こういった場合は他の業者を検討し、比較してから決めるようにしましょう。

 

作業実績

業者のホームページに書いてある会社の運営年数や実績を調べることも大切です。また特殊清掃が必要な部屋が賃貸である場合は、大家さんなどにおすすめの業者を伺うのも良い方法です。大家さんなどはこのような状況に直面する可能性が一般の方よりも高いため、良い業者を知っているかもしれません。

まとめ

特殊清掃の必要な現場では身を守るため数多くの注意点があり、依頼の際も多くの注意点が存在します。

孤独死(孤立死)などの現場では気が動転してしまい、適切な対応ができない状況に陥るかもしれませんが、これらの注意点を守れないと、自分だけでなく周りの方にも大きな被害を及ぼします。現場に直面したときはできる限り冷静に、もしくは冷静な誰かの手を借りて進めるようにしましょう。

特殊清掃の必要な現場に直面した際、この記事の注意点を生かして、状況回復できる人が増えますと幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 F・N
「身近な問題の解決を記事でサポートする」をモットーに、プログレス各種サイトのコラムを執筆中。
「もし自分が特殊清掃を必要とする立場になったら?」という視点を崩さず、わかりやすく心に刺さる情報を発信。

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