親が孤独死をしてしまった場合はどうすれば良い?やるべきことはお役立ちコラム

核家族化や高齢化社会によって孤独死は年々増え続けており、「自分の親は孤独死しない」と言い切れる方は多くないはずです。そして、実際自分の親が孤独死をしてしまった場合、落ち着いて物事を考え、進められる方も多くはないはずです。

今回はそんな親が孤独死をしてしまった場合の、対応、やるべきことなどを紹介します。

孤独死とは

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まず始めに孤独死について紹介します。

 

孤独死とは読んで字のごとく孤独に死ぬことを指します。つまり誰にも看取られず、ひっそりと死ぬことです。

死因は病気や事故などさまざまであり、高齢である必要もありません。一人暮らしの若い方が一人で転倒し、頭を打ち、一人部屋で亡くなった場合も孤独死と呼ばれます。

ただ、孤独死が高齢者の一人暮らしと結び付けられやすいのは、高齢者であれば、夜に持病が悪化して亡くなる、老衰で亡くなるなどの亡くなる可能性が若者よりも高いためです。

つまり、孤独死とは年齢は関係ないが、大半が一人暮らしの高齢者です。

 

また、孤独死は遺体が発見されにくいという一面も持ちます。遺体が腐りはじめて出た死臭で、孤独死に気が付くという場合もあり、発見された状態は直視できないことになっている場合もあります。そのような事態になれば、親族の方は大きなショックを受けてしまうでしょう。孤独死はこのような悲しい状況を引き起こしやすいのです。

親が孤独死した場合すべきこと

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では次にあまり考えたくないことではありますが、自分の親が孤独死をしてしまった場合何をすればよいのでしょうか。

流れを紹介します。

 

1.警察による検証

孤独死が起きた現場は、死んだ原因などを推測できても、誰も見ていないため死んだ原因を断定できません。そのため、警察による現場検証が行われます。その後、事件性がないと確認を受ければ、遺留金品の引き取り、死体検案書を受け取ります。

孤独死をしてから長期間放置されたなどの原因で、身元や死因が分からない場合は検視が行われます。その際は、ご遺体は警察に引き取られ、はっきりとしたことが分かるまで遺体は返してもらえません。

 

2.連絡

孤独死が起きたその時に連絡をしてもよいですが、検証終了までには全ての親族に連絡を入れましょう。近隣住民などが孤独死を発見し、親族が把握していない場合は、身分証明書などからこのタイミングで警察から連絡が入ります。

 

3.死亡届の提出

次に故人様の死亡届を提出する必要があります。死亡届は基本的に死亡の事実を知った7日以内に提出する必要があります。死亡日と勘違いしないようにしましょう。死亡日と勘違いしていると、孤独死などで発見が遅れた場合などでは、対応ができないと焦ってしまいます。

死亡届を提出し、受理されると火葬(埋葬)許可証が発行されます。この書類が葬儀には必ず必要となってきます。

 

4.葬儀の選択

葬儀などに故人様の要望がないか遺言書の存在を確認した後、親族と相談のうえ葬儀社を決め、葬儀を進めていきます。基本的に葬儀は故人様の本籍地で行うのが一般的です。

ただ、葬儀社によっては孤独死の葬儀をお断りしている業者もあるため、葬儀依頼前に業者に相談をいれましょう。

 

5.各種手続き

手続きは葬儀の選択と並行して行います。

手続きは故人様が受け取っていた場合のみではありますが、年金の停止手続き、介護保険資格喪失届が必要です。また、住民票の抹消届、世帯主の変更届が必要となる場合もあります。どれも14日以内などの締め切りがありますので、できる限り早く進めるようにしましょう。

 

6.清掃

孤独死された現場は死臭や腐敗臭などにより、とても人が住むことのできる場所ではありません。そのため、特殊清掃が必要です。自力で進めることも可能ではありますが、手続きなどの締め切りなどを考えると業者への依頼が大半であると思われます。また、賃貸の場合であれば、早急に改善しないと近隣住民に被害が及ぶので、一刻も早く清掃を進める必要があります。

 

このような流れで進めていきますが、一番大切なのは落ち着くことです。もちろん心の動揺は避けられないと思いますが、慌てて進めようとしないでください。

正常ではいられない

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このように、孤独死が起きた場合は手続きや葬儀などを並行して進めていく必要があります。手際良く進められれば問題なく進むかもしれませんが、親が孤独死をしたという現実をすぐに受け入れ、すぐに作業に移れる方は多くないはずです。

つまり、正常な心理状況で進められる方はほぼ稀と言えるでしょう。

そのため、親族と一緒に手分けして進める必要があります。親族も相当なショックを受けているはずですが、みんなで進めれば、負担も軽くなります。

 

また、親の孤独死は自責の念を抱えやすいため、自分を責めすぎてしまうこともあるかと思います。そんな時は親族同士お互いに励まし、慰め合いましょう。つまり、一人で抱えこみ、進めるのは絶対に止めましょう。

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同居孤独死

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もし、一人で抱えてしまうと「同居孤独死」という状況に発展してしまう場合があります。

 

「同居孤独死」とは、死亡届を出さず、親の遺体を家に放置したまま放置することです。仕事が忙しい、考えるのを止めた、親族が少ないなどの原因があげられますが、どれも一人で対応しようとした結果から発生しています。そして死亡届を提出しなければ遺体放置となり、有罪判決を受けることは免れません。

 

また、一緒に暮らしているが親の死に気が付かないという方も増えてきているそうです。そのような場合も当然罪に問われます。

 

決して一人で抱え込まず、落ち着いて判断するようにしましょう。

孤独死を防ぐためには

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親の孤独死はさまざまな作業が必要となり、とても耐えがたい状況に追いやります。このような事態を引き起こさないためには、孤独死の可能性をできる限り下げる必要があります。

 

定期的に連絡を取る

親と定期的に連絡を取れば、親に何かあった時すぐに気が付くことができます。また、状況などもうかがえるので、普段と違う様子であるなどのちょっとした変化にもすぐに対応できます。

 

見守りサービスを利用する

民間の企業の中には高齢者の見守りサービスを承っているところも存在します。例えば、水道の検針や手紙の配達などです。ポストに郵便がたまっていたり、水道のメーターが回っていないなどの問題があれば、早急に安否確認をしてくれます。

 

見守りカメラを導入する

親を監視する様で抵抗がある方もいるかもしれませんが、このようなカメラを付ければ、親の事故もすぐに気が付くことができます。親が嫌がるケースが多いかもしれませんが、導入を検討してみるのは良いでしょう。

 

交流を持ってもらう

孤独死は子供世代だけでなく、本人が気を付けることでもあります。そのため、地域の集会やコミュニティに積極的に参加してもらいましょう。周りからの認知も高まれば、問題が発生した時すぐに気にかけてもらえ、安否確認を取ることができるはずです。

 

施設に入る

最近は要介護ではなくても入れる施設も増えてきました。金額面で負担が大きいかもしれませんが、老後の生活を安心して過ごしてもらうために検討してもらうのも良いでしょう。さまざまな施設があるので親の状況に合わせて考えましょう。

まとめ

親の孤独死が起きると手続きや特殊清掃などさまざまな作業が必要です。そのさまざまな作業をこなしながら、自分の親の死と向き合うのは非常につらく、肉体的精神的に疲弊することは間違いありません。ただ、その状況から現実逃避し逃げ出してしまうと法律に触れ、犯罪となってしまいます。自分自身がそんな状況にならないためにも、できる限りの防止策や対策は打てるようにしましょう。そして、考えたくはないかもしれませんが、親の年齢などからあらかじめそのような事態が起きる心構えをしておくことも重要です。

この記事が少しでも孤独死問題について役立ちましたら幸いです。お読みいただきありがとうございました。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 F・N
「身近な問題の解決を記事でサポートする」をモットーに、プログレス各種サイトのコラムを執筆中。
「もし自分が特殊清掃を必要とする立場になったら?」という視点を崩さず、わかりやすく心に刺さる情報を発信。

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