特殊清掃にかかる費用は?間取りから費用を概算する方法をご紹介お役立ちコラム

孤独死、事故死が発生した現場には血液や体液が腐敗化したことによる汚損や悪臭が残されていることがあります。
ご遺体の痕跡は家庭用の清掃器具や洗剤では完全に除去できないため、特殊清掃という専門的な清掃を行わなければいけません。
特殊清掃は洗浄作業、消臭作業、害虫駆除作業など、高度な技術が求められる作業を日にちを分けて行いますので、高額な費用が必要になります。
今回は特殊清掃に必要な費用についてご説明いたします。

この記事を監修した人

小西 清香氏(整理収納アドバイザー)
小西 清香氏
(整理収納アドバイザー)

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。テーブルの上には書類がいっぱい、畳んでいない洗濯物の山から洋服を探す日々。そんな私でも整理収納アドバイザーの資格を取った事がきっかけで、片付けられられるようになりました。以前の私と同じように片付けが苦手な方の力になりたいと思い、片付けの仕事をしています。

特殊清掃の料金の相場は?

写真

特殊清掃業者のホームページを確認すると、間取りを参考に利用料金の相場が掲載されていることがあります。例えば1DKの部屋が60,000円~160,000円、1LDKが80,000円~240,000円、2LDKが130,000円~350,000円というように、過去の作業事例を参考に料金相場が記載されています。
この間取りから換算された料金相場を参考にすることで大まかな費用を知ることができますが、実際に依頼すると掲載されていた相場よりも高い料金を請求されることがあります。
特殊清掃の利用料金は現場の汚損具合や撤去する家財の量などで算出されます。そのため、相場通りの利用料金で特殊清掃を依頼できるとは限らないのです。
料金の相場は大まかな目安として参考にし、より詳しい費用を知りたい場合は業者に依頼して見積もりをしてもらいましょう。

特殊清掃の料金が変わるのはなぜ?

写真

特殊清掃の料金は間取りの広さだけでなく、清掃する場所や作業量、作業内容などで決まります。 

間取りの広さ

現場の間取りが広いほど、清掃範囲が広くなります。
1DK、1LDKには2~4名程度、2LDKの部屋には3~6名程度の作業スタッフが必要になります。さらに短期間で清掃を終わらせたい場合は作業スタッフを増やす必要があるため、人件費が高くなります。 

清掃を行う場所

作業現場の状況によっても費用が変わります。
例えばエレベーターのないマンションの上層階では、スタッフが階段を使用して不用品を撤去しなければいけません。搬出する時間もかかりますので作業日程が延び、費用が高くなります。
また、浴槽に入ったままやトイレに座ったままの状態でお亡くなりになってしまった場合は、中に溜まってしまった体液や肉体の破片を回収する作業、そして浴槽や便器ごと交換する作業が必要になります。 

作業量、作業内容

清掃する現場の汚れが酷い場合や解体作業が必要な場合は、高額な作業料金が必要になります。専門的な清掃用具や薬剤、建材が必要になるだけでなく、廃棄物を集荷するための大型トラックや駐車場料金など、様々な経費が掛かるためです。特殊清掃業者によっては原状回復作業と併せて遺品整理サービスを利用することができます。室内の痕跡、悪臭除去だけでなく現場に残された家具なども撤去してくれるので、期日までに退去しなければならない賃貸物件の作業に向いています。一つの業者に依頼することで他社に申し込む時間や手間を省けるのもメリットの一つです。

特殊清掃は利用料金が高額になりやすい

写真

現場の汚れ具合によっては特殊清掃業者に清掃を依頼すると100万円以上の費用が掛かってしまうことがあります。
特殊清掃は汚れを洗浄するだけでなく、必要に応じて床板や壁紙を貼り替える作業が必要になる場合があります。布団や家財にまで血痕や死臭が染み付いてしまっている場合は、周辺に悪臭が拡散しないように密封処理をして搬出をしなければいけませんし、現場がゴミ屋敷と化していた場合はゴミを現場から撤去しなければなりません。このように特殊清掃作業は高度な技術や大規模な施工が必要になるため、費用が高額になりやすいのです。
業者に依頼すると高額な料金を請求されるからと、ご自身で事故現場の掃除をすることはおすすめできません。
事故現場には一般的な洗剤と消臭剤では除去できない汚れや悪臭が残されていることが多く、対策をしないまま作業をすると感染症や怪我などのリスクを負う可能性があります。
安全かつ確実に部屋をきれいにするためにも、確かな技術を持つ特殊清掃士に依頼しましょう。

プログレスは全国の
エリアで展開中!

現状対応できない地域も一部ございます。
詳しくはお問い合わせください。

特殊清掃以外の費用に注意

写真

特殊清掃業者の利用料金ばかり考慮しがちですが、亡くなられた方が利用されていた公共料金、その他サービスの支払いも予算に入れて計算しましょう。
ご家族が孤独死された方の連帯保証人となっていた場合、亡くなられた方の家賃や水道光熱費、電話代、月額利用料金などを代わりに支払わなければなりません。
家賃は借主が亡くなった日までではなく、部屋の明け渡しが完了する日まで支払う必要があります。
さらに賃貸物件で孤独死が発生し、発生した悪臭や害虫などで大家さんや近隣住民に被害を及ぼしてしまった場合は損害賠償金を請求されることがあります。
このように孤独死が発生した後は、期限内までに済ませなければならない手続きや、支払わなければならない費用がいくつも発生します。
特殊清掃業者に依頼することで、家賃が発生する前に原状回復作業や明け渡し準備を済ませ、他の諸手続の処理に集中することができます。

特殊清掃の費用を抑える方法はある?

写真

不自然なほど料金が安い清掃業者を利用すると、悪臭や痕跡が完全に除去されていない状態で作業を終了されたり、遺品を不法投棄されたりすることがあります。
反対に、実際の作業内容に相応しくない高額な料金を請求する業者も存在します。
なるべく費用を抑えながらも優良な特殊清掃業者を利用するためには、複数の業者と相見積もりを行い、汚損による被害が拡大しないうちに清掃を始めることが重要です。 

被害が拡大しないうちに清掃する

事故現場に残された血液や体液、食品が腐敗すると被害が拡大し、脱臭作業や解体作業など大規模な作業が必要になってしまいます。請求される費用も高くなってしまいますので、なるべく被害が少ない段階で清掃業者に依頼することが費用削減に繋がります。 

複数の業者で見積もりを行う

ホームページを見て直感でいいなと思った業者に依頼するのではなく、まずは複数の業者に依頼して相見積もりを行いましょう。業者同士で比較することで、適切な作業料金を調べることができます。
また、相見積もりは利用料金の確認だけでなく、優良な業者を見分ける判断材料にもなります。相見積もりを拒む業者は高額な料金で契約させようとする可能性があるため、利用を避けましょう。作業内容の説明や身だしなみなどもチェックし、スタッフに教育が行き届いているかも確認してみましょう。 

料金が安すぎる業者は利用しない

極端に料金が安い特殊清掃業者は利用しないようにしてください。経費を削減するために家庭用の清掃器具や薬剤を使用していることがあり、汚れや悪臭を残して作業を終えられてしまう場合があります。十分な清掃作業が行われないと被害が再発し、また料金を支払って特殊清掃業者に依頼しなければなりません。
必要のない費用を支払わないためにも、料金だけでなくサービスの内容、実績なども参考にして業者を選ぶようにしてください。

まとめ

特殊清掃の費用お部屋の広さだけでなく、汚損具合や作業内容によって異なります。
そのため間取りで換算した料金表がホームページに掲載されていても、その料金通りに契約できるとは限らないことを忘れないようにしましょう。
より詳しい料金を知るためには、業者に見積もりをしてもらい、値段だけでなく作業内容も考慮してご自身が安心して依頼できる業者を選びましょう。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 M・Y
祖母の遺品整理で大量の家財整理に手を焼いた経験からプログレスで不用品の処分や遺品整理、ゴミ屋敷問題について調査、執筆を開始。
情報過多な現代で本当に知りたいこと、知らせたいことは何かを徹底して追究し、特殊清掃の悩みを記事で解決に導く、プログレスきっての知性派。

ご相談・お見積無料そのお悩み、プログレスに
ご相談ください!

特殊清掃プログレスは
全国対応

24時間365日 即日対応可能 日時指定も
もちろんOK

現状対応できない地域も一部ございます。
詳しくはお問い合わせください。

弊社は登録済事業者です
業界最安値保証-明朗会計-お見積もりは無料でこちらをクリック